2008年01月31日

ブルブル電車は走る

風の強い駅で電車の到着を待っている。

冬の寒さが身にこたえる。

やがて、少し遅れてきた電車に急いで僕は乗り込む。

ブルブルと僕は暖かい電車の中で震えた。

周囲を見渡すと、今電車に乗り込んだ人達は皆ブルブルと震えていた。

そして電車は動き始めた。

僕たちはブルブルと震えている。

電車がガタゴトと進む。

僕たちが震える。

電車が進む。

まるで、僕たちの震えから発電されたエネルギーで電車が進むみたいだ。

さあ、暖かい家が待っているよ。

早く帰りたいなあ。

もっとブルブルすれば電車は早くなるかなあ?




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2008年01月28日

美しい明日

商店街で子供が母親に手をひかれながら、

もう片方の手で空を指差した。

「今日のお空は雲がいっぱいあるね…」

話しかけられた母親はそのまま空を見上げることもなく、

「今日は1日中曇りよ…」

歩きながらそう言った。

それから二人は右の細い道へと曲がり、

靴音は遠くへと消えていった。

……「曇り」

僕たちはいつから、

世界をただの言葉として認知するようになったのだろう?

あらゆる景色を、

感動を、

いつから言葉だけのものにしてしまったのだろうか?

小さい頃、

世界はもっと大きくて、

危険や冒険や発見に満ちていたはずだ。

大人になる途中で、

いろんなことを学んでいく過程で、

一体、何を無くしてしまったのだろう?

…………………。

だけど断言する。

今はこんな感じのさえない毎日の僕だけど、

いつだって、

世界は素晴らしいと。

そうじゃないと仕事なんて探せないよ。

そうじゃないと、

生きるって一体何なんだ。

だから、

世界は素晴らしいんだ。

きっと明日は、

今日より美しい……。

さあ、

帰ってまた履歴書を書くぞ。







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2008年01月26日

猫になりたい

あまりにも寒い夜だから

酒でも飲もうと思い、

コンビニに向かっている途中で、

白い猫をみかけた。

その猫は寒空の下で、

僕にニャーと可愛く挨拶をした。

じっとその猫を見ていたら、

やがてその猫は僕の足下まで来て、

自分の体を僕の足にすり寄せてきた。

可愛いヤツだ。

けなげな姿。

僕は心の中で猫に話かけた。

家がないのだったら僕の家に来るかい?

何もないけど、二人で酒でも飲みながら、

世界中の悪口を言いあうのも悪くないだろう?

そう思っていると、綺麗な女性がその時近くを通りかかった。

するとその猫は、

僕には別れも告げず、

すごい速度でその女性の方にすり寄っていきやがった。

しかも猫のヤツ、

その女性に、わー可愛いとか言われてやがる。

……………………。

……全然キミは悪くないよ。

…そりゃ僕がキミだとしても、

男性よりも女性のほうにすり寄るだろうしね…。(綺麗な女性だったらなおさらだ。)

僕はまたコンビニに向かってゆっくりと歩きはじめた。

はあ、今日は一人で飲もう。

あ!…あいつ、頭なでられてやがる。

……いいなあ。

僕も猫になりたいなあ。



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2008年01月24日

雪の降る街

東京の街に久しぶりの雪が降っている。

窓の外では子供達が楽しそうだ。

雪を見るたびに僕は

中学生の時に好きだったあの娘を思い出す。

あの娘は陸上部だった。

雪の降る校庭で

手に息を吹きかけながら

練習をしていた。

その仕草がいとおしくて、

僕は遠くからそれを眺めていた。

それから東京に出て、

何年かが過ぎ、

彼女が結婚したということを

風の便りで聞いた。

それ以来僕は

雪を見るたびに

大切な何かを

どこかに忘れてきたような

少しの息苦しさを感じるようになった。

…東京の街に雪が降っている。

目を閉じれば、

あのままのあの娘が、

手に息を吹きかけている。






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2008年01月14日

怖そうな人

仕事の面接を受けた。

思っていることは全て伝えた。

だけど、向こうの人達の反応はそんなに良くなかった…。

帰宅するための電車に、落ち込んだ気持ちのまま乗っていると、

正面のドア側にいかにもやばい仕事をしていそうな、

強面の中年の男性が立っていた。

とても強そうなその風貌に、

この人の半分くらいでも、僕に迫力があればなーと思った。

その男性はケータイ電話の画面を見ながら、時折眉をしかめていた。

株の情報でも見ているのだろうか?

僕は自分がこの男性になって、

さっきの面接官たちに、脅迫まがいに自分の考えを通す所をイメージした。

楽しいかもなー。

やがて三つめの駅に着いた時、

その男性は電車を降りようとした。

しかしたまたまその時、その男性が手にしていた携帯電話の画面が見えてしまい、

僕は少し驚いた。

実はその男性は、

株の情報などではなく、

みつおの詩集を眺めていたのだ。

どれほど怖そうに見えても、中身は僕と同じ人間ってことかな?

なんて、悟ったような気になって。

えらくなったような気になって。

少し大人になった僕。

ちなみに、そこに書かれてあった言葉。

「他人のものさし、自分のものさし、それぞれ寸法が違うんだな」




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2008年01月13日

希望を伝える

机の窓側に置いてあった小さな植木鉢から、

今朝、小さな芽が一つ顔を出していた。

カーテン越しのやわらかい光の中で、その芽は小さな自己主張をしていた。

いつか友達から貰った、もう名前さえ忘れてしまったその花の種は、

いつもの水やりの成果もあって、少しずつ成長していたのだ。

何かの本で、植物は話かけてやると成長が早いというのを思いだした。

履歴書を書く手を休め、さっそく僕はこの誕生したばかりの小さな命にたいして、

言葉をかけてあげることにした。

しかし、何を喋ればいいものか…。とりあえず、話かけてみよう。

「どうも…。初めまして…。何はともあれ、誕生おめでとう…。

 何を喋れば…。そうだ…。生きるということはとても大変なことなんだよ。

 生まれたばかりのキミには酷かもしれないけど、これは事実なんだ…。

 孤独な時もあるだろうし、いくつもの乗り越えられない壁もあるだろうね…。

 わかりあいたいのにすれ違ったり、なぜか傷つけあってしまったり、

 裏切られたり、だまされたり、消えてしまいたくなる時もきっとあると思うよ…。

 …………………………………………。

 …だけどね、だけど、これだけは信じてほしいんだ…。

 …未来は希望に満ちている…。

 ………………………………………。

 本当だよ。

 未来は希望に満ちている。

 キミが信じるかぎり、あらゆる未来は希望でいっぱいなんだ。

 キミの信じる気持ちを邪魔することは誰にもできないんだよ。

 嫌なことは未来を信じて乗り越えよう。

 あらゆる未来は希望に満ちている。

 だから、希望に満ちたこの素晴らしい世界を

 一緒に生きていこう…」

ここまで言ったとき、僕の目には涙があふれた。

全て、僕が誰かに言ってもらいたかった言葉だったからだ。



 

 
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2008年01月12日

未来のおばあちゃん

夕方ごろに携帯電話を見ると、2件の留守番電話が入っていた。

最近に電話番号を変えたので、この番号を知っている人はあまりいないはずだが、

そこには知らない番号が表記されていた。

さっそく伝言を聞いてみると、

「おばあちゃんだけど、早くこっちに電話してきて!」

と、2件ともに入っていた。

僕のおばあちゃんはもう10年も前に胃がんで亡くなっている。

一体僕の番号を誰のものと間違っているのだろうか?

ちなみにこのようなメッセージが留守番電話に入っていたのは、

今回が初めてではなく、これで3回目だ。

僕は想像する。

このおばあちゃんは四国の片田舎に住んでいて、

一人でみかん園を営んでいる。

昔は孫が学校帰りに仕事を手伝ってくれたが、

その孫は事故で死んでしまい、今ではおばあちゃんはすっかりぼけてしまい、

孫が死んだことすら忘れてしまっている。

そのためおばあちゃんは、いつもの時間になると孫のかつての番号に

電話をしているというわけだ。(もちろんその番号は、今では僕の番号だが)

さらに僕は想像する。

僕は東京を捨てて、四国に向かう。

おばちゃんは僕を孫の名前で呼び、僕は孫としてみかん園を手伝いながら、

青い空と暖かい太陽の下でゆっくりと過ごす。

いつまでも、いつまでも…。

それはそれで悪くないなーなんて思いながら、

また煙草に火を点けたりして。



posted by kodds at 03:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月11日

なんでこんなに晴れてるんだ?

昼すぎに目をさまし、

カーテンを開けると外は青空だった。

しばらくじっと空を眺めていたが、

雲が少し場所を移動するだけで、

僕が欲しい何かはそこにはないようだったので、

僕はキッチンに行き、煙草に火をつけた。

煙草。

そういえば昨日、留守番電話に母からのメッセージが入っていた。

煙草はもうやめたの?あと、仕事の調子はどうなの?と。

夜に返事をしなきゃあな。

出版関係の仕事をバリバリにこなしていることになっている僕として…。

それにしても、

なんでこんなに晴れているんだ。

僕の気持ちを置き去りにしたまま。
posted by kodds at 03:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月09日

始まりもない 終わりもない

昨日買いわすれたジャンプを買うためコンビニまで向かう。

パジャマ姿と裸足に雪駄はこの季節ちと寒い。

商店街を力なく歩いていると、3人の小学生が笑いながら僕の横を走りぬけていった。

その子供たちのおこした風がまたいっそう僕に冬の寒さを感じさせた。

楽しそうな彼ら。

僕にだってそんな時はあったのだよ。

20社目の会社不採用の電話で昼ごろに目を覚ました。

それから用事などがあるわけでもない僕は、今こうしてジャンプを買いに向かっている。

小さくなっていく子供たちの背中が、昔の僕の友達の姿と重なった。

ヤマちゃん。ごっちん。ピロ。

ねえ、みんな調子はどうだい?

僕は今こんな感じで生きている。

コンビニが見えて来た。

ジャンプが売り切れてなければいいな。

楽しい内容だといいな。そして勇気をくれる物語があればもっといいな…。

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posted by kodds at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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