2008年02月12日

書を捨てよ 町へ出よう

だめだ。だめだ。

暗いことばかり考えてしまっている。

こんなに晴れて、気持ちがいい天気だというのに、

僕は一体何をやっているのだろう。

それというのもきっと、

太宰治を続けて5冊も読んでしまったからなのだろう。

太宰治を続けて読むことの危険性は、

北方謙三が以前から警告していたはずだ。太字で。

では外にでも出るか?

しかし、外は寒そうだな……。

そうこうしているうちに、

ドンドンと僕は不幸になっていった。

何かが起こったわけではないのだが、

僕が不幸と自分で思うかぎり、

間違いなく僕は不幸だった。

…………………。

不意に、他の人の生活が知りたくなった。

一体みんなはどんな生活を送っているのだろうか?

何か答えがあるかもしれない。

僕はさっそく、片っ端から色々な人のブログを見てまわった。

何時間も見てまわった。

そして、あることに気づいた。

それは、

宝くじが当たったとか、現金を拾ったとか、

長年の夢がかなったとか、やっとプロポーズに成功したとか、

そんな人はほとんどいないということ、

そして、

みんな、

生活の些細なものごとに幸せを感じながら、

生きているということだった。

僕らは、

本当にけなげに生きていた。

………………。

きっと、幸せな人というのは、

幸せをよく感じることのできる人のことなのだろう。

それに気づいた僕は、

もう不幸ではなくなっていた。

僕が不幸ではないと自分で思うかぎり、

間違いなく僕は不幸ではなかった。

迷って、悟って、

また迷って、そして悟る。

たどりつく場所が、

すごい素敵な場所だと信じながら。





posted by kodds at 02:22| Comment(29) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

雪、もっと降れ

友人と電話中、

些細なことでけんかになってしまった。

電話を切り終えても、

僕の怒りは冷めそうにない。

カーテンを開けると、

外には雪が降っていた。

外を歩くカップルの女の方が、

「うわーちょう寒いー。雪止んでよー」

かなんか言ってる。

僕は、

「ふん。雪、もっと降れ」と思う。

怒りはさらに盛り上がり、

僕は世界が終わったところを想像する。

なぜか、僕はそのボロボロになった世界を崖の上から眺めて、

「はっはっはっ!」

と甲高い声で笑っているのだ。

……………。

虚しい想像を何時間かして、やがて興奮が冷めてきたころ、

やっぱ僕が悪かったなーという気分になった。

友達にとりあえずあやまろうと思い、

電話をかけてみた。

通話中だった。

それから時間を置いて何度か電話をかけてみたが、

やはり通話中の状態が続いていた。

「ふん」と僕は思い、またカーテンを開けた。

まだ雪が降っている。

行き交う人達の、寒い寒いという声が聞こえてくる。

「ふん。雪、もっと降れ」

と僕はまた念じた。

(さすがに、世界の終わりはもう想像しなかったが…)

それからしばらくして、

電話をかけると、すぐに友達につながった。

「いやあ、さっきはごめんね…」

と僕が言うと友達は、

「いや、こっちの方が悪かったよ…ごめん…」

と言った。

続いて友達は、

「さっきから何回もオマエに電話をかけたけど通話中でさ…」

と言った……。

きっと、

友達と僕は、

何度も同時にお互いに電話をかけていたのだ……。

電話を終えて、

外を見ると子供が、

「うわー雪だ!やったー!」

と言っている。

僕はさっきとは違う思いで、

「雪、もっと降れ」

と念じた。
posted by kodds at 00:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

僕だけの街

外が寒いし、

僕は風邪をひいているので、

どうしようもなく一日中家の中に居る。

やることなんか何もなくて、

XTCやIVYやキセルももう聞き飽きた。

子供のころの僕は何やってたかな?と考えた。

今よりも何もなかった。

だけど退屈なんてしたことがなかった。

ではどうしていたかというと、

一日中、妄想していた。

当時の僕の頭の中には、

架空の気候のいい街があって、

架空の優しい人達がいて、

架空の可愛い恋人がいて、

僕はその中で楽しく過ごしていたというわけだ。

久しぶりにそこに行ってみようと思った。

どうせ他にやることもないんだ。

僕はさっそく目を閉じた。

10年ぶりくらいだから上手く行けるかどうか…。

心配をよそに、やがて僕の目の前には懐かしい景色が浮かんできた。

青い空。

坂の多い迷路のような古い街並。

いい匂いのするパン屋。

遠くには海。

そして彼女とこっそり会っていた小さな山の上の神社。

変わったのは僕の姿が大人だっていうことくらいだ。

僕は深呼吸をして、

しばらく懐かしい街を散歩していたが、

不意に思い立ち、

古い店構えのそば屋の店主から自転車を借りて、

その自転車で神社のある山に向かった。

あの娘はまだいるだろうか?

道なら全部覚えている。

心地いい街並をぬけて、

やがて山までつくと、

僕は鳥居の連なる階段を駆け上った。

少しずつ神社の姿が見えてきたころ…

いた。

子供のままの姿であの娘はいつものベンチに腰をかけていた。

彼女は僕に気づくと優しく微笑んだ。

「久しぶりね…」

「…そうだね」

「どうしてここにこなくなったの?」

「他に考えるべきことが増えちゃったんだ…」

「それは楽しいこと?」

「いや、心配事がほとんどだよ」

「それは自分で望んだことなの?」

「いや、望んでないよ…」

「自由ではなくなったの?」

「そうだね…」

「心配事が増えて、自由な世界を失うということが大人になるということなの?」

「…きっと、…そうだと思う」

彼女はしばらくうつむいて、何かを考えているようだった。

だがやがて、僕を見て

「でもまたここに来たってことは、自由になれたってことだよね」

と微笑んだ。

僕は笑って、

気がつくと、

子供のころの姿に戻っていた……。

……そうだな。

ときどきは帰るべきなんだ。

僕だけの街へ……。










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2008年02月06日

咳をしても一人

風邪をひいてしまい2日間寝込んでいる。

まだ幼かったころなら、母に優しく看病をされて、

自分は愛されているなーと認識できて、

少し嬉しかったりもしたのだが、

僕は今や大人になって、そして大都会に一人ぼっち…。

「孤独死」という言葉が突然、頭に浮かんだ。

困った。

そうなると、どうせ僕を尋ねてくるやつなんていないし、

死体が見つかるのはけっこう時間が経ってからだろうな…。

そんなことを考えたりした。

しばらく布団の中で落ち込んでいたが、

僕は思いたち、部屋の電気を切ってみた。

どうせだったら、おもいっきり孤独感をあじわってやろうと決めたのだ。

テレビもつけないし、音楽も聞かない。

自分はこの世界に一人ぼっちなのだ。

真っ暗な部屋の中で布団にくるまった。

そう、この真っ暗な静寂の世界に、

僕は一人ぼっち…。

………。

しばらくは孤独のムードに浸っていた僕だが、

突然の誰かの笑い声でムードが壊れてしまった。

外を歩いている人の声だ。

僕の住んでいる場所は駅の近くの商店街の中にあり、

まだ早い時間のために、酔っぱらいたちが騒いでいて、

その声が聞こえていたのだ。

ハハ、いいな、

みんな楽しそうだ。

僕を孤独にすらさせてくれない。

ハハ。

今度は男性と女性が激しく言いあっている様子の声が聞こえてきた。

何があったのだろうか?

しばらくそれは続いていたが、急に男性の声が聞こえなくなり、

代わりに女性のすすり泣くような声が聞こえてきた。

大変だなーと思っていた時、不意に

「どうしよう…。私、一人ぼっちになっちゃった…」

確かに彼女はそう言った。

…………。

大丈夫だよ。

僕はずっと前からここで一人ぼっちだよ……。







posted by kodds at 01:14| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月03日

デスノートを新宿で拾っていた

テレビでデスノートのアニメを見た。

おもしろかった。

どうしよう、興奮が冷めない。

僕は部屋の中をウロウロと歩き回った後、

以前、新宿の電車の中で拾った黒いノートを思い出し、

机の中からそれを取り出した。

いいねえ。いい感じにボロボロだ。ムードがある。(100円くらいで売ってそうだが…)

僕はそのノートを手に取り、表紙に英語でデスノートと書いた。

いい出来映えだ。

それからノートを開き、人の名前を書くことにした。

誰がいいかな?

だが、困ったことが起きた。

誰の名前も思い浮かばないのだ。

それもそのはず、

なぜなら殺したい人以前に、僕は最近誰にも会ってなかったのだ…。

どうしよう?

しばらく途方に暮れていたが、

僕はやがて、自分の名前をそこに書くことにした。

名前を書き終えた。

もう何万回と見てきた名前がそこにある。

それから僕はその名前の下に死因を書き始めた。

こんな感じに。

「90歳になった日に、大勢の子供や孫に見守られながら幸せの絶頂の中で、安楽死する」

書き終えると、僕はノートをそっと閉じた。

デスノートに書かれたことは絶対だ。

なんか生きるのが楽しくなってきた。

よし、

明日もがんばるぞ!




posted by kodds at 19:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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